糞ったれ(初出 1/05/2007)


 娑婆を回った。恒例の年初め。



 大方は、やめちまったようだ。



 この日ばかりは、用もないのに人の職場に、大手を振って顔を出せる。



 今年はやばい。やばい臭いがプンプン。



 いよいよ始まる、穀潰しの大量退職。処理の金をどうひねり出すか。



 かまっちゃいられるか、人のことなんか。



 顔が言っている。



 何より自分の首が寒いのだ。



 この寒さが臭いが、二十数年俺を生かしてきた。



 「糞ったれ」の闘争心。



 こいつが消えたら、穀潰しだ。