2007-09-14から1日間の記事一覧

振り向けば、悔し涙の味がする  二つの「仕事」 (その二) 更に力むきっかけは―

(初出 1/05/2007) 力みが原因で窮地に陥ることの多い私が、肩の力を更に抜けなくなったのは、十六年前のある出来事がきっかけだった。それは昔取った杵柄のままに、ローカル局の孫請け仕事をしていた時のことだった。 私は当時、ローカル番組の構成兼取材…

振り向けば、悔し涙の味がする  二つの「仕事」 (その一)

(初出 1/02/2007) 散文的なものを書こうと思ったら、こんなタイトルになった。そんなにナイーブでも、純真でもないのだが。気持ちはそんなところだったという程度に見てもらえればと思う。 仕事には、二つの種類がある。自分を振り返ってみて、そう思うし…

糞ったれ(初出 1/05/2007)

娑婆を回った。恒例の年初め。 大方は、やめちまったようだ。 この日ばかりは、用もないのに人の職場に、大手を振って顔を出せる。 今年はやばい。やばい臭いがプンプン。 いよいよ始まる、穀潰しの大量退職。処理の金をどうひねり出すか。 かまっちゃいられ…

作るしかない

(初出 12/31/2006) 人は、首から上は自由だ。 だが日々感じるべきは、首の下の自分なのだ。 土壇場で決定権を握るこいつは、実は何を気にして、何を怖れているのか。何に惹かれ、何に尻尾を振っているのか。 首の上は無意味ではない。知はヒントだ。 だが…

[日々雑感 熱気(初出 12/27/2006)

堆肥作りの親父に会った。歳は八十前とか。 牛の糞も、豆腐のかすも木片の山も、親父の夢の塊だ。 脈絡も無く延々と話す。多少の時間はかまうものか。思いを、あるだけぶちまけなよ。 大事なのは、誰ともかまわずぶつけてくる親父の熱気なのだ。