どっかで先に書いてた気がするが、徴兵制賛成なんて奴は、100%馬鹿か自分を何様と勘違いしてる奴(同じことか)。



 昔、そこそこ出世したつもりの叔父なる男は、軍隊生活思い出し、境遇・階層違う人間が関われるいい面あったとぬかした。

 ふところ深くなるとでも?


 インテリ気取りで社会批評するそいつは、土壇場じゃ絶対人に手貸さねえ奴だった。なのでそこそこ出世したんだろう。親の会社に入り、カゴから出られぬコンプレックス長らく持ってた息子は、葬式にかけつけた俺を傲然と見下した。会社仕立ての序列の葬式。親の本性の側に収まったんだろう。



 前にも言ったが、おクニのためと息子ジエイ隊に送り込んだ親父は、息子の出世のテクニックばかり口に。その種の気質、裏表野郎が集まる軍隊・ボーエイ省が、利権の府になるのは当たりめえ。科挙の序列のトップに入ったから、それなりの見返りもらって当然の、手のつけられねえ勘違い野郎と同根の脳ミソ。


 見せかけの本音とはこういうのを言う。体を張る。裸で付き合う。そういう場所が「裸で命さらし合う」軍隊。なにが裸なもんかいな。

 だったら息子、感性の世界に放り込めや。序列の世界じゃなく。



 感性の世界? 別に怖いとこじゃないぜ。観念仕立てのの出来合いの世界、そこから生じる序列の世界。そことは別の場所ってだけの話。違う境遇、序列の者とも、そう角も立てずに付き合えるってもんだ。

 口先裏表の生き方、親がしてなきゃ自然に判るぜ、子供って奴は。



 コンプレックスなのか、何かを糊塗する気だったんか。今さら行く程の価値もねえ大学に入り直し、お決まりコースの政治志向。そんな自分の正体も見極めねえまま、どこぞの知事に。

 知性って、とりわけ文系の知性って奴は、はっきり言って自分の正体見極めるのが一歩だと思うけど。ソクラテス親父の昔から。



 苦労人面した出世の亡者が、見せかけの本音と勇ましがり口にしたがるのは、いつの時代も一緒。

 他人の人生に口出す前に、見栄体裁と出世欲が先走り、自分の家庭は空っぽの穴埋めの方が先じゃあねえのかい。そのまんま、東にうっちゃっとかねえで。