一代では… (初出 10/18/2006 やめちまったサイトより)[親と子(家族・家庭)]


  娘が旅行に出かけた。



 過去への気持ちの整理がついたのだろう。



 子が幻想を追うのは、親の欠落のせいだ。この歳にななると、それはよく分かる。それによって子は、ずい分と人生を遠回りする。親はもう見守るしかない。愚かさの上塗りだけはしないようにと、腹を決めながら。



 上の子は、苦労を背負い込む。三つ子の魂の時、身近なのは未熟な親のみ。



 昔ひよこを飼った。ひよこは子供の私を親と思い込み、どこまでも付いて来た。それと同じだ。



 何があっても家庭は護る。その気持ちが十分濃ければ、うだうだ思わなくても、無駄なものは削ぎ落ちたような気がする。要らぬものを抱えて来過ぎた。



 一代で血の入れ替えが難しいことだけは、骨身に沁みる。愚かさを重ねた年数だけ修正に要するというが。


(2008.8.10 追記)
 豚のように生きる親ってのは、案外いるもんだ。豚は子にたかる。子さえ食い物にする。こいつがこの国の娑婆のレベルってやつか。豚の時代の数十年だったことの証明かい? 頭に来る。嫌でも関わるタニンという豚の巣、豚の家庭。思いあがる気はねえ。正直に言うだけ。善人面する気はねえ。腹ん中から言うだけ。そのくれえの生き方はしてきたぜ。こん畜生。