役割

              (初出 03/22/2007  やめちまったサイトより)


 親が子にできること。



 それは、丸く心を膨らましてやることだ。



 いびつから、断片の価値から子を護る。



 それには父が、捨て身で心を無にすることだ。



 断片の価値の横暴を、家庭で許さない。入ったそいつを解体する。無化する。



 自分を無にすればできるのだ。



 女は常に有を求める。何としても生き抜いて、子孫を残すために。



 それが役割の分担だ。



 男は肥しなのだ。



 自分を無化することで、真っ当な次代は育つだろう。



 男が有を捨てられない家。そこに生じるのは、去勢された次代、あるいは破壊か解体だ。


 (2008.6.7 追補)
 まだまだダメ親父のまま。ほんと、死ぬまで課題だぜ。