親と子(家族・家庭)

(初出 03/24/2007  やめちまったサイトより)

無意識が意識を包囲する。 こいつは面白い。というか、正常ってやつだ。 家庭を無意識で覆ったら、子は育つぜ。 無意識は最良の肥しだ。 親父なら、一緒に汗流してやることだ。目標、口先無しにして。 会社で半分寝てたって、やる意味はある。 親父、さよな…

この世は物欲の餓鬼草紙。こいつの一大原因は、自己保存に徹して執着の女のせい。 六十年近けえ人生じゃ、例外の女一人もいねえ。この頃じゃ、知性(口先)の化けの皮一般化なので、本性一見見えにくいってだけ。嗅いでみりゃ分かるよ。 女の執着・自己保存…

男は稼ぎのダイナモ。女は命のダイナモ。 二つ合わさり家族は成る。 女は強さを選ぶ。命生むため、育てるため。 善悪の彼岸。こいつは。 強くなるしかねえさ。男は。ただし暮らしの生命力。上昇志向じゃ絶対にねえ。 この違い、馬鹿な女にゃ死んでも分からね…

おめえに子供が出来たんだって? 生まれるのはまだ先だけど。 大事に育てろや。子供ってのは、ふにゅふにゅふわふわの風船みてえなもんだ。 あったかさ吹き込めば、無方向の愛情吹き込めば、どんどん膨れる。 俺は、おめえにゃ愛情吹き込めた。俺なりにだが…

 役割

(初出 03/22/2007 やめちまったサイトより) 親が子にできること。 それは、丸く心を膨らましてやることだ。 いびつから、断片の価値から子を護る。 それには父が、捨て身で心を無にすることだ。 断片の価値の横暴を、家庭で許さない。入ったそいつを解体す…

 無意識を耕す

(初出 03/21/2007 やめちまったサイトより) 無意識の世界を耕す。 わが身を振り返っても、それは大事だったと思う。 ケチな話だが、中学生だった子供達に「試験の前は、人と話さない方がいいよ」と言ったことがある。上の子も下の子も「そうして良かった」…

  行ってきた

下の子の結婚式に行ってきた。 港街の安い教会で挙式。自分達で費用の全部まかなって。 相手はいい子だった。俺の知る範囲じゃ中央志向きつい印象の、ある海沿いの城下町の生まれ。その他はまるで聞かされず、会ったこともなし。親も知らず。ずいぶん心配し…

今日は下の子の結婚式。 知らぬ間に自分達で決めて、自分達でプランして、親は招待。 形なんざどうでも、気持ちってのはある。なんでまるで知らねえ間に―。 唯我独尊と思ったが、確かにそういうとこあるが、金の無え親のこと思ったんだろ。 どうして気持ち分…

自立し子達が駆けて行く。 それは家庭を持つってこと。 嫌でも親と遠ざかる。 男の子なんか特に。 昔、親は欲望や、寂しさ、ずるさちょろまかすためイエ作った。 形の絆。上っ面の絆。 ゼニ絡む分、実体。 こいつ否定し壊すにゃ、孤独に耐える。これしかねえ…

糞田舎で二束三文の銭もらい、俺はヒトの心意気描いてきた。 映像でも記述でも、伝記でも歴史でも、町工場の親父共の聞き書きでも。 こいつは間違っちゃいなかった。 心意気。こいつを失くしちゃ人間は、男は皆糞虫だ。 この手の仕事は、俺に沁み付いた習性…

男と女 (三)

(初出 12/12/2006) 女はたいてい、かわいいものとして男の前に現れる。 男はたいてい、ほだされ結婚する。護ろうと。 やがて男は、女が数倍したたかで、生命力に満ちていることに気が付く。 それは大概の場合、女が母となってからだ。 それは多分、地上の…

女は不幸の家(初出 07/24/2006)

私の家は、女が幸せになれない家だ。 私の父の母は、不幸な思いを抱いたまま若くして死んだ。父はそのことを、生涯知らなかったようだ。私がその話を聞いたのは、父が死んだ後の十年ほど前のことだ。教えてくれたのは妻だった。妻は母から聞いたのだ。普段は…

(2)「家」と女 (初出 07/05/2007)

「家」と癒着した女。 これほど強烈なものはないという印象を、この頃あらためて持った。 自家の家系を保つために、相手を探し結婚する。はっきり言っちまえば、そのために男を引き込む。 その家の観念、価値観、思い込みと癒着する。そこの意識に根を置いて…