2007-08-24から1日間の記事一覧

(4) 平等、自由と男気(初出 6/07/2007)

「男気」なる言葉は、日常の実感としては死語だ。 俺にしたところでここ四半世紀超の間、比較的純な形ででくわしたのは、仕事上のピンチを救ってくれたある土建会社の親父ぐらいだったと感じている。落選してさっさと東京に戻っちゃった、当時人気の「改革」…

 (3)言葉(初出 06/20/2007)(一部改訂)

俺が大嫌いだったのは、同情というやつだ。 安全地帯に自分を置いて、人に言葉を投げかける。返事するのもしんどいのも、分からずに。 そこまでなら、悪気の無いお人好し程度の話だ。お人好しを嫌ういわれは、俺にはない。 本当に嫌なのは、ヘドが出るほど嫌…

(1)悪しき血をぶった斬る(初出 06/20/2007)

俺の代で悪しき血を断ち切る。 これが俺の死ぬまでの課題だ。 18の頃は序の口だった。 がらんどうな人生くたばっちまえと、あがき続けた20代は、結局血にゃ勝てなかった。 30の時も無理だった。 40過ぎて墜落しかけた。死にゃ、それまでだった。 5…

(2)流行語の効用(初出 07/16/2007)(一部改訂)

昔俺が学生の頃、自己否定という言葉が流行った。 それは流行語だった。今となりゃ、言った奴も覚えちゃいねえだろう。 俺は真面目に考えた。その通りと。 自分をがんじがらめに絡めとる枠組みの否定。その種の幻想の否定。 こいつは俺にはしっくりだった。 …