2007-08-29から1日間の記事一覧

LOVE IS REAL

(初出 8/23/2006) 家庭の 暮らしの 温かさ それは 一時の幻想ではない それは 人を育てる 温かさは 創造の泉だ 無条件の愛じゃなきゃ 温かさは 生まない 件付きの愛なんて 愛じゃない 無条件の難しさ それは 骨身に沁みた いまだ未完 一生賭けても 何割か …

信心 (初出 8/22/2006)

さらさらと 水に流し 永劫の秩序に身をまかせ 自然の行為であるかのごとく 異物は押しやる それは田舎のこと 街は進んでいる そんな幻想も 消え失せた 信心 それが要るのは ここだろう 入り口など多分 どこでもいい 別の永劫ではない 自分を信じる自分に た…

近くの親戚より 遠くの他人という時もある

(初出 8/21/2006) 近くの親戚が 毎日毎晩言ってきた お前のためだよ お前のためにしてるんだよ だから命をお願い 一族のドンのために 遠くの他人が言ってきた 頭冷やして冷静に 自分の姿みつめなさい 他人は所詮 他人だった でも 深情け装う親戚 近所より …

「真理の書」(初出 8/21/2006)

仏典にもよさはある 儒書にもよさはある 聖書にもよさはある コーランは読んだことないけど 多分同じ 人の心を反映したものがある 生きる道理を映したものがある 自分を写す鏡になる だから俺の言うことを聞け それは ちとお門違い 自分の胸に聞く話なので …

重ね合わせる人々  (初出 8/19/2006)

土地のかつての産業家の家に行った。都会に出てだれも住まなくなった家を、子孫は資料館にした。 館内には、隆盛を誇った何代か前の人物の資料が展示されていた。中に明治の元勲なる人物と彼の、交遊の品々があった。展示の目玉だった。 地方史のたぐいで反…

 老いと「みんな」の側 (初出 8/18/2006)

人は老いると「みんな」の側に付く。 父はソーシャリストだった。一応という修飾語は付くにしても。長兄も若い時はそうだった。これも一応だが。 父が死んだ時、長兄は勲四等か五等かの勲章を探し出して、祭壇の真ん中に置いた。弔辞の時、読み上げる者は中…