クソ食らえインテリ・小市民(知性のウソ)

草野球だが、二十代前半の頃、ストレートだけは速かった。ストレートだけだけどね。投げれたのは。 関西に行った年だったか。茨木っていう、薄汚ねえだけの町の市役所脇に、グラウンドがあった。たまたま、平安高で捕手だったてのと出くわしてキャッチボール…

上げ底社会は、組織社会。サラリーマン社会、言うに及ばず。一見庶民社会でも、行政・国家の旗振りで右に左に揺れ動く隣組社会然り。個体次元で言えば、感性・思考回路まで組織化しちまってるってこと。 感じることの大事さは、毎度俺のリフレイン。体で感じ…

俺のような田舎もんが、かつて必ず出くわした関門。(今だってそうなんだけどね、ほんとは。)それが知なるもんの構造だ。 この国じゃ知は古代の昔から、田んぼの真ん中に突然おっ建って、でけえ面して行き先命令する赤信号機みてえなもんだった。 民草は、…

ほんまもんの「馬鹿の壁」は―

(初出 03/22/2007 やめちまったサイトより) 以前宇宙を飛び、今はどこかの田舎で百姓生活をしている人物の話を聴いた。 説教調が抜けないのは、いまだあちら側の人ということだろう。田舎者は口開けて聴いてても、その辺は嗅ぎ取る。 一つ記憶に残ったのは…

 小児病のなれの果て

そういえば先日、桃井なんとかという女タレントが何とか褒章に選ばれたとか。 「もう絶対、死ぬまで間違ったことできないと思ってます」 今まで何だったの? 左翼好みの女だったね。昔ある労組の親分が「いい女優だなあ」 この程度だったってこと。この国の…

 「力」と「序列」

(初出 05/20/2007 消しちまったサイトより) 俺がサラリーマン社会とおさらばする一つのきっかけは、土建屋宰相と呼ばれる男の追い落としに関わったことにある。 関わったといったって、そんな力のかけらもあるわきゃ無かった。御用の捕り方の陰にいて、こ…

がらんどうファシズム(二)

(初出 12/4 2006) この国の人々の大半は、「奉仕」は無償と思っている。 だから誰も、ボランティアスピリットは支えない。 カスミ食って生きる者などいないのだが。 なので組織人や持てる者、二世三世以外のボランティアは、援助の「公」か、金をひねり出…

俺がはっきり決めたこと。 「知性」とのなれ合いは、100%止める。 このクニの批判者にゃ、「知性」しか居ねえってのは、60年近い人生で嫌ってほど出くわしてきた。 誤魔化されちゃいけねえってのは、このこと。 批判者は、「知性」なる丘の上の批判者…

 漫画ってえと手塚治虫?

漫画史とやら研究するトー大の先生が、「功績者は手塚治虫」。 ストーリー性などなど、初めて持ち込んだからとか。 餓鬼の頃、ほんとに漫画にイカれたことありゃ、そんなこた言わねえだろな。 漫画の良さは体で描くってとこ、読むってとこ。 手塚は二流だっ…

 「名辞の世界」の外側

そういや、死んじまった江藤淳が妙なこと言ってた。詩人の中原中也のことだ。 「中也は、名辞の世界の外を言おうとしている」。こんな言い方だった。 小林秀雄ってのも、中也について妙なこと言ってた。 「中也には、普通人が必死で隠そうとするものを人に言…

 クズ野郎

「良心的」な田舎出版社の男と話した。出版ってのは、何故かたいてい「良心」が売りだね。 「今は、何もしねえ奴が得する世の中」 そう言ったら、ハアッ?て顔しただけ。 クズ野郎。「名辞の世界」しか知らねえクズ野郎のことさ。何かするってのは、否応なく…

田舎のチシキがダメなのは、自分の肉体・感性から絞り出さなねえで、どこぞで出来た有りものにだけ食いつくので。 商売としちゃ分かるよ。信長まんじゅう、家康もなか。売れるとなりゃ、この手の名前付けるわな。饅頭屋に、いちゃもん付けるいわれはねえ。 …

「素直」

皆様の国営放送が、早朝から俺の田舎で中継やってた。 「こんな朝からあんなに人出て。みんな素直なんだねえ…」と嫁さん。 嫁さんの田舎なら、なかなかこうは行かねえだろう。「おらそんな朝から…」「あんたら仕事だからいいけど…」。 何となく分かる。あっ…

今と変らぬ貧乏暮らしで、子育てに追いまくられてた頃。公営のボロ住宅の戸を叩く奴がいた。 国営放送の集金人だ。「金払って下さい」 六十過ぎぐらいのじじいだった。どっかを退職して、雇われたんだろう。 上がりこんだじじいに俺は言った。「あんたらの何…

14年ほど前だったか。隣県の山村へ行った時のこと。ある施設の担当者が、国営放送が取材に来た時のことを話した。 「あの人達、巻尺とストップウォッチで測るんですよ。撮影する場所を」 多分、中継か何かだったんだろう。場所から場所へのカメラの移動時…

結果だけ見て人と関わろうとすると、東京人になる。 結果だけ戴こうとすると、東京人だ。 組織に乗っかる。 組織の基盤形成する生身のヒトを避けたまま、見下したまま、月々の給金だけ戴こうと、科挙の名のエセ競争に人生をかける。 俺は散々見てきた。煮え…

放送というのは空っぽだ。たむろする者達が。 例えばあの拳闘の話。「本音の人生」気取るこの手の馬鹿達に迎合するのは、出来合いに、虚構にすがり生きる者達の特性だ。 形にすがり、生身の人生を避け続けた者達は、生身を売りにする者のはったりを見抜けな…

あちら側へ行った人

(初出 8/11/2006) 世の中いつから変になったのか。 そんなもの昔から。 そうかも知れない。 でも流れの節目は やはりある。 それは多分1970年前後に始まり 80年代に顕在化したような。 周りの反対押し切って 思いを通したはずの兄嫁は言った。 「私達って …

独語

(初出 11/28/2006) 高慢な女は嫌だ。 心の内側に、どんな悲しみを湛えていても。 持ち上げられなければ気がすまない男は嫌だ。 家庭にどんな不幸を抱えていても。 傲慢を打ち捨てる気のない者達は、行き着くところまで行くがいい。 その程度の努力は、最低…

説教好きと不良(初出 1/28/2007)

「変人のコイズミさんに招かれて、変人の私が…」 そう言って「中央」のなんやら会議に、嬉々として加わった者がいる。 プチブル仲間を放棄して田舎に戻った俺に、ぞんざいな口を利くようになったクリスチャンばあさんの親戚。 「クリスチャン=信念のヒト」…

コクミンはプチブルに、そしてまたコクミンに (初出 1/26/2007)

上っ面に合わせ、ころころ。 プチブル達の得意技。 かつてはコッカに翼賛し、その後は自由を空気のように吸い込み、 何が自分か思うこともなく競争し、 でき合いばかり買い漁った。 解体されることのなかった階級意識、特権意識に自分を重ね合わせ、 腐った…

この矛盾、この阿呆臭さ

(初出 1/20/2007) 俺が困難な時、手を差し伸べてくれたのは保守の側、あるいは保守の側と目される者だった。若い頃からそんなもんだ。 人との関係で思想を選ぶなら、金輪際民主だの革新だの、口にしないだろう。 この矛盾と阿呆臭さ。 ここにはアタマとカ…

逆立ち (二)

(初出 2/02/2007) テレビ番組の先生役の役者が、田舎町の教育講座に招かれて「教育」を話す。 アイドル役者のガキ達に田舎暮らしをさせる娯楽番組のプロデューサーが、農家のせがれ相手に「農業」を語る。 価値転倒が価値転倒にならない。現代の娑婆では、…

上げ底社会の一起源・頭の「よさ」 (初出 3/16/2007)

意識は無意識に根ざす。 それは、身体に根ざすと言うのと同じだ。 体で感じたものを表現する。行動で得たものを表す。それが真っ当な言葉であり、真っ当な表現行為なのだ。 身体を経由しない言葉、体で感じることのないままの論理を、観念という。 観念は一…

 えせ(初出 2/12/2007)

妻は昔、加藤登紀子が好きだった。二十代の頃だ。その後はあまり聴かなくなった。好きじゃなくなったというより、嫌いになったようだった。「なんか嫌なの」。その位しか言わないが、鼻に付くということらしい。その意味なら、よく分かる気がする。学生や学…